インフルエンザの新薬ゾフルーザは1日1回の内服で良い?

この記事ではインフルエンザの新薬「ゾフルーザ」について解説していきます。

インフルエンザとは

インフルエンザウイルスが原因で発症する気道感染症のこと。ただし一般的な風邪よりも重症化しやすく注意が必要な感染症で症状として頭痛全身倦怠感筋肉痛関節痛などがある。小児が罹患、かつ症状が悪化した場合はインフルエンザ脳症という急性脳症に陥る可能性があり最悪の場合死に至る可能性もある。

どうも皆さんよっちです!

今回はインフルエンザのお薬の話なので最初にインフルエンザの簡単な説明を記載させていただきました。

今年もだんだんと寒くなり、いよいよインフルエンザが流行る時期になってきましたね。というかもうすでにインフルエンザが流行して学級閉鎖になっている学校もあるとか。

知らないところでどんどんと広まっているので用心しないと怖いですね。僕の職場もついにインフルエンザのワクチンが届いてスタッフも順番に注射していく予定です。

というか去年は僕の病棟でインフルエンザが流行してしまいスタッフも患者さんもたくさん罹患してしまいました。発症元はおそらく患者さんなのですが、感染対策を怠っていたスタッフがどんどん罹患してしまい大変な事態でした。

 

無論、僕はかかりませんでしたが!笑

 

かかっていないスタッフもタミフルを予防内服するという事態にまでなったので忙しかったですね。今年はそのような事態にならないように感染対策を徹底しないとなりません。

そんな大変な事態を引き起こすインフルエンザですが、それに対するお薬の代表として「タミフル」や「リレンザ」などは皆さんも聞いたことがあるでしょう。今までインフルエンザに一般的に使われていたのがそれらのお薬ですね。入院中であれば「ラピアクタ」という点滴の薬も使われることがあります。

そして今回とある雑誌を読んでいたところ、どうやらインフルエンザに対する新薬が出たようなんです。

その名は、、、

 

ゾフルーザ!!

 

いやぁ、なんかかっこいい名前ですね(笑)。RPGのボスや魔法の名前として出てきそうな名前です。ただ、初めて見たときは「ゾルフーザ」と読んでしまいました。やや紛らわしい名前なので間違えて覚えてしまう人が多そう。

というかなんかインフルエンザのお薬の名前ってなんかどれもかっこよくないです?笑

で、このゾフルーザ、今までの薬とは違って非常に活躍が期待できるお薬のようなんです。今回はそのゾフルーザというお薬について少し書いていこうかなと思います。



タミフルとリレンザはウイルスの増殖を抑える作用、ゾフルーザはウイルスを殺す作用

インフルエンザウイルスは細胞内で増殖し他の細胞へと移動して増えていきます。それに対しタミフルやリレンザはその増殖を阻害することでウイルスの増殖を抑えるという作用を持ちます。

一方新薬であるゾフルーザは細胞内のインフルエンザウイルスを遺伝子レベルで破壊し死滅させる作用があるため、ウイルスの増殖を早い段階で阻止できるというメリットがあります。

最大の特徴は1回の内服だけで済むこと

このゾフルーザ、最大の特徴は1回の内服でOKということです。タミフルは5日間飲まないといけませんし、リレンザも5日間吸入をしなければいけません。内服するのを忘れる可能性も少なからずあります。

それに対しゾフルーザは薬の作用が強いため1回の内服で済むことが最大の特徴でありメリットになります。処方された時点で内服してしまえば飲み忘れという自体はなくなりますね。

病棟で管理する分にはこちらで内服させるので飲ませ忘れはないですが、外来患者には非常に大きいメリットでしょう。

タミフルとの実質の価格差は600円程度

新薬であるゾフルーザは高いのではないかということが気になりますが、タミフル5日間分10錠2,800円(3割負担で840円ほど)に対しゾフルーザは1錠4,800円(3割負担で1,440円ほど)と大きな差はありません。1回の内服で済むというメリットを考えれば迷うほどの価格差ではないでしょう。

副作用もほとんど報告されていない!

薬の効果が強いため副作用が気になるところですが、どうやら副作用もほとんどないということです。報告があるのは下痢だけのようで、それほど心配しなくても良さそうです。

内服タイミングは指定されていない

添付文書的には食前や食後などの内服タイミングの記載はないとのこと。

なので、インフルエンザウイルスをできるだけ早く殺すためにもインフルエンザと診断され薬が処方されたら早めに飲むのが無難でしょう。

処方希望の際は担当の先生に「ゾフルーザにしてください!」と言えばOK

新薬であるためゾフルーザを採用しているかどうかは病院・クリニック次第にはなりますが、徐々に採用されているようであるためもし万が一インフルエンザに罹ってしまった場合は担当の先生にゾフルーザにしてください!と言いましょう。

最後に

ということで、看護師であるからこそ気になったインフルエンザの新薬「ゾフルーザ」のお話でした!

 

・・・と終わりたいとことですが、そもそもインフルエンザに掛からないことの方が重要です!!!笑

 

すでに朝方や夜はかなり冷え込んできており北海道では初雪も観測されるほど寒くなっています。乾燥もしやすい時期となっておりインフルエンザウイルスが増えやすい時期になっています。

たくさんのメリットがあるゾフルーザを内服する以前にマスク着用手洗いうがいなどの感染対策を徹底していきインフルエンザにかからないようにしていきましょう!

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