気管支喘息の新薬ファセンラ皮下注射と保険適用について

皆さんこんちゃす、おしです!今回はお薬ネタです。

皆さん喘息という言葉は知っているかと思いますが、僕自身も小児喘息をやっており、中学・高校と発作はなかったのですが大学で発作が再開しました。

喘息の重症度自体は酷くないものの、季節の変わり目に弱い僕は風邪を引くたびに気管支が呼吸の度に気持ち悪くなり咳が起きてしまいます。近くの呼吸器内科でステロイド吸入と発作時のメプチン吸入を処方してもらい対応しています。

2019年12月現在も風邪を引いた後から咳が止まらなくなりました。

そんな中、呼吸器内科病棟で働いている友人が「喘息の新しい薬があるよ」と紹介されたため、今回その薬について調べてみたので少し書いていこうと思います。

喘息とは

喘息は、アレルギー物質の暴露とそれによる好酸球の増加によって気道炎症や気道過敏性が引き起こされ、突然の咳き込みや呼吸をするたびにゼイゼイ、ヒューヒューといった音がする喘鳴息苦しさなど症状が起きます。

喘息発作(咳が止まらない)が起きると普通の生活を送るのも辛くなります。普段以上に呼吸筋を使うので筋肉痛も酷くなりますし、あまりに咳が続く場合は稀に肋骨骨折を起こす場合もあります。

治療の基本はステロイド吸入と発作時のβ刺激薬(メプチンなど)などで、重症化した際はステロイドの全身投与なども考慮されます。

新薬の名はファセンラ皮下注

そして、そんな喘息の治療に新しく加わったのがファセンラ皮下注というお薬になります。これは吸入ではなくインフルエンザ注射のような皮下に打つ注射薬になります。

適応

そんなファセンラ皮下注ですが、適応は気管支喘息のみになっています。ただし”既存のステロイド吸入などの治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る“とあるので僕のような比較的喘息のコントロールができている人は今の所適応ではなさそうですね(今後も適応になるかは不明)。

※小児への安全性は確率されていないということなので小児への投与は適応外と考えられます。

投与方法

初回4週後8週後に皮下に注射し、以降、8週間隔で皮下に注射するとのこと。

副作用

頻度が高いものとして頭痛や発熱、注射部位の発赤などがあります。注意すべき副作用はなさそうですが薬に変わりはないのでアナフィラキシー症状には注意が必要と考えられます。

保険適応あり!しかし・・・

新薬でもあるため薬価が358,045円します。・・・たっか!!!

しかしながら、ファセンラは保険適応になるようなので実際はもう少し安く治療が受けられます。その詳細が下記になります。

69歳以下 3割負担 107,413円
70歳以上 現役並みの所得者(3割負担) 107,413円
上記以外の方 2割負担 71,609円
1割負担 35,804円

ぜん息外来.jpさんのホームページを引用させていただきました。

3割負担といっても最初から数回は4週間毎に投与するのでひと月に上記の額を支払う必要があるので、お金持ち以外の人にとっては現実的ではないかもしれません。

ただし、ファセンラの治療で医療費が高額になった場合、高額療養費制度が利用できたり医療保険組合独自の付加給付が利用できる場合もあるということなので、人によってはもう少し安くなるみたいです。

最後に

新しいぜん息治療薬である「ファセンラ皮下注」のご紹介でした。

適応が喘息の症状コントロールが難しい人に限るので、僕みたいな比較的症状が軽い人には使えない(というか高くて支払えないですが笑)みたいですが、症状が重い人には期待の薬になりそうですね。

いずれは薬価(薬の値段)が下がるとは思うので、早いとこ安くなってほしいですね(`・ω・´)

訪問ありがとうございました。

 

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